2017.11.12 : 大相撲九州場所(福岡国際センター)
大相撲九州場所は12日福岡国際センターで開幕した。今場所も東関脇で挑む御嶽海は初日に西前頭2枚目の栃煌山と対戦する。
御嶽海は9月場所を8勝7敗とし、5場所連続で勝ち越した。ただ、横綱、大関陣に休場者が相次いだ中、本来の前に出る相撲が影を潜め、
平幕相手には4敗を喫するなど苦しい相撲が続き、場所前に意欲を見せた三役で初の2桁勝利には届かなかった。
初日
白鵬 「待った」 1分半
大相撲11日目の22日、結びの一番で初黒星を喫した後、土俵下で右手を挙げて勝負審判に立ち合い不成立をアピールし、約1分半、勝負後の礼をしない前代未聞の振る舞いをした。暴行問題で揺れる九州場所で、横綱の品格が問われる所作だった。
栃煌山は一門の兄弟子三役通算25勝場所の実力者。過去対戦成績は御嶽海の4勝1敗で、9月場所は押し出しで御嶽海が勝っている。
2日目 対戦 北勝富士
3日目 対戦 琴奨菊
4日目 対戦 千代の国
5日目 照ノ富士 "休場">
6日目 対戦 阿武咲
7日目 対戦 玉鷲
8日目 対戦 貴景勝
9日目 対戦 高安
10日目 対戦 豪栄道
11日目 対戦 千代大龍
12日目 対戦 白鵬
13日目 対戦 逸ノ城
14日目 対戦 荒鷲
15日目 対戦 嘉風
優勝 : 白鵬
白鵬は左手で張って立ったが、「あえてフワッと立った」という関脇・嘉風に双差しを許した。白鵬は直後に突然力を抜いて「待った」をアピールしたが、行司の軍配は返っており、そのまま寄り切られた。物言いは審判か控え力士しかつけられないが白鵬は土俵下で右手を挙げて審判に異議を唱えて動かない。
近くで審判を務めた式秀親方(元前頭・北桜)に何度か促されてようやく土俵へ。その後も首をかしげ、嘉風が勝ち名乗りを受けると、再び右手を挙げて不満を訴えた。弓取り式の力士が土俵に上がっても、両手を腰に当てて仁王立ち。弓取り式が始まる直前にやっと土俵を下り、会場が騒然とする中、不服そうに花道を下がった。
支度部屋では風呂で同郷の友綱親方(元関脇・旭天鵬)からなだめられた。白鵬は「(自分の)手をついていたけど呼吸が合わなかった」と説明。「1回(ビデオを)見てもらいたかった」と無念さもにじませた。一方、八角理事長は「白鵬の勘違いだよね。自分で判断しては駄目」と苦言を呈した。