2016.9.27 : 御嶽山噴火から2年
今年の紅葉もご覧下さい
死者・行方不明者が合わせて63人に上った御嶽山の噴火から、27日で2年になります。地元では再噴火に備えた安全対策を強化しながら、観光の復興をどう進めていくかが依然として課題となっています。
おととしの御嶽山の噴火では、58人が死亡し、5人の行方がわからないままとなっています。噴火から2年となる27日は、遺族や地元の関係者が参加して、ふもとの長野県木曽町で追悼式が行われ、噴火した時刻と同じ午前11時52分に黙とうをささげることになっています。
御嶽山では去年、気象庁が警戒が必要な範囲を火口から1キロ程度に縮小したことを受けて、入山規制の緩和が進んでいて、今月24日には、長野県王滝村の登山口から9合目まで入山できるようになりました。また、地元の自治体は再噴火に備えた安全対策を強化していて、
登山道にある避難小屋の屋根を防弾チョッキに使われる素材で補強したほか、山頂付近の山小屋を避難シェルターの機能を備えた建物に建て替える作業を始めました。さらに、ことし3月には、地元の住民に加え、登山者や観光客がどのようなルートで避難するかを盛り込んだ新しい避難計画もまとまりました。
御嶽山の8~9合目付近で、赤や黄色の紅葉が見頃を迎えています。見頃は7~8合目が9月末から10月上旬、5~6合目が10月上旬~中旬頃といいます。