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2019.5.1 : 天皇陛下 儀式でおことば

天皇陛下 儀式でおことば「国民に寄り添い責務果たす」


日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました。
この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。
顧みれば、上皇陛下には御即位より、30年以上の長きにわたり、世界の平和と国民の幸せを願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その強い御(み)心を御自身のお姿でお示しになりつつ、一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました。上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます。
ここに、皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽(さん)に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。

 

新たに即位した天皇陛下は、1日午前、皇居・宮殿で、歴代天皇に伝わる三種の神器のうちの剣(つるぎ)と曲玉(まがたま)などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀(けんじとう しょうけいのぎ)」に臨まれました。 続いて、皇后となられた雅子さまとともに臨んだ「即位後朝見の儀(そくいご ちょうけんのぎ)」では、「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たす」と天皇として初めてのおことばを述べられました。
新たに即位した天皇陛下は、1日午前、皇居・宮殿で、歴代天皇に伝わる三種の神器のうちの剣(つるぎ)と曲玉(まがたま)などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀(けんじとう しょうけいのぎ)」に臨まれました。続いて、皇后となられた雅子さまとともに臨んだ「即位後朝見の儀(そくいご ちょうけんのぎ)」では、 「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たす」と天皇として初めてのおことばを述べられました。
天皇陛下は、1日午前9時50分すぎ、皇居・宮殿での儀式に臨むため、お住まいのある東京・港区の赤坂御用地を車で出発されました。皇居の半蔵門を通過する際、窓を開けて沿道に集まった人たちに手を振られました。
天皇陛下は午前10時半に宮殿の「松の間」に入り、即位に伴って国事行為として行われる「即位の礼」の最初の儀式、「剣璽等承継の儀」に臨まれました。
昭和天皇の崩御を受けて行われた前回の儀式では、上皇さまはモーニングに喪章をつけられましたが、今回、天皇陛下は、えんび服に最高位の勲章の「大勲位菊花章頸飾(だいくんい きっかしょうけいしょく)」をつけて臨まれました。
儀式では、天皇陛下の側近の侍従たちが三種の神器のうちの剣と曲玉、それに、国事行為の際に印として使う国璽(こくじ)と御璽(ぎょじ)を「案」と呼ばれる台の上に置きました。
そして、侍従らが再び剣と曲玉を台から持ち上げると、天皇陛下は剣と曲玉を携えた侍従らとともに「松の間」を退出され、5分ほどで儀式が終わりました。
続いて、天皇陛下は、午前11時10分すぎから、皇后となられた雅子さまとともに、即位後初めて国民を代表する人々と会う「即位後朝見の儀」に臨まれました。
皇后さまは、皇后として臨まれる初めての儀式となりました。
秋篠宮ご夫妻など12人の皇族方も出席して行われ、天皇陛下や男性皇族はえんび服、皇后さまなど女性皇族は、ローブデコルテという格式の高いロングドレス姿で、いずれも勲章をつけて臨まれました。
天皇陛下は、三権の長や閣僚、地方自治体の代表など、参列した290人余りを前に、天皇として初めてとなるおことばを述べられました。
この中で天皇陛下は「皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望いたします」と述べられました。
続いて、安倍総理大臣が天皇陛下の前に進み出て、国民を代表して「天皇陛下を国及び国民統合の象徴と仰ぎ、激動する国際情勢の中で、平和で希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代を創り上げていく決意です」とあいさつしました。
また、天皇陛下は、正午すぎからご一家を補佐する「侍従職」トップの侍従長などの認証式にも臨まれました。

 

安倍首相による「国民代表の辞」全文


謹んで申し上げます。
天皇陛下におかれましては、本日、皇位を継承されました。
国民を挙げて心からお慶び申し上げます。
ここに、英邁なる天皇陛下から上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いをいたし、日本国憲法に則り、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たされるとともに、国民の幸せと国の一層の発展、世界の平和を切に希望するとのおことばを賜りました。
私たちは天皇陛下を国及び国民統合の象徴と仰ぎ、激動する国際情勢の中で、平和で希望に満ち溢れ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ時代を創り上げていく決意であります。
ここに令和の御代の平安と皇室の弥栄をお祈り申し上げます。

 

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