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2018年平昌冬季パラリンピック 開幕


第12回冬季パラリンピック平昌大会の開会式が9日夜、平昌五輪スタジアムで行われ、障害者スポーツの祭典が幕を開けた。北朝鮮など3カ国の初出場国を含む過去最多の49カ国・地域などから選手567人が出場した。
日本選手団は旗手を務めるアルペンスキー女子の村岡桃佳(21)=早大=を先頭に33番目に行進。日本は5競技に計38人が参加し、前回2014年ソチ大会を上回る7個以上のメダル獲得を目指す。
韓国では、夏冬合わせて2度目のパラリンピック開催となる。北朝鮮は国際パラリンピック委員会(IPC)の特別枠で2人が出場。2月の五輪では韓国と合同で入場したが、この日は別々に行進した。
ロシアは国旗や国歌を使えない「中立のパラリンピック選手(NPA)」として参加する。
大会は18日まで6競技80種目で熱戦が展開される。
開会式で旗手として日本選手団を率いたのは、アルペンスキー座位の村岡だ。選手団の先頭を行進し、両手を振って笑顔を見せた。初出場した前回ソチ大会で5位入賞した後、着実に経験と実績を積み「4年前の自分とは全部が違う」と自ら語るほどに成長した。2度目の大舞台で、複数のメダル獲得を狙う。
村岡は4歳の時、横断性脊髄(せきずい)炎を発症し、車いすを使うようになった。幼いころからさまざまな車いすスポーツに挑戦した。小学生のころ、文集に書いた将来の夢は「パラリンピック」。
アルペンスキーを本格的に始めたのは中学2年生の時だった。あっという間に心を奪われた。「本当にスキーが楽しい。気持ちが上がるのも、落ちるのもスキーのこと」と笑う。世界の舞台で戦う今も、思いは変わらない。
ソチ大会後の2015年4月、早大へ進学した。国際大会で活躍が期待できる選手を対象にした「トップアスリート入試」で入学した初のパラアスリートだ。スキー部に所属して寮生活を経験した。
同年代のスキーヤーが地道に練習する姿勢を目の当たりにし、刺激を受けた。フィジカルトレーニングに力を入れる一方、用具へのこだわりも強くなり、自分で調整作業をするようになった。
「本番になると緊張したり、体が硬くなってしまうのが自分の弱さ」と冷静に自己分析する。開会式の旗手を引き受けた理由の一つを「レースを控えた緊張から、いったん気持ちをリセットしたかった」と明かした。

新田佳浩が金メダル 



新田佳浩選手が金メダル クロカン男子10kmクラシカル 立位スタート直後に転倒するもすぐに立て直す粘りの走り。
8年前のバンクーバー大会以来、2大会ぶりこの種目 金メダル

成田緑夢が金メダル 



3月16日、スノーボードの男子バンクドスラローム(下肢障害)で、成田緑夢さん(ぐりむ)が金メダルに輝いた。スノーボードクロスでの銅メダルに続き、今大会で自身2個目のメダルを獲得した。
2013年4月、緑夢さんは練習中の事故により左足の靭帯を断裂した。切断こそ免れたが、左膝から下の感覚を失った。半年の入院を経て、リハビリを乗り越えてアスリートとして復帰。苦難と闘いながら、世界最高峰の大舞台を目指し続けた。

村岡桃佳が金メダル 



平昌冬季パラリンピック第6日の14日、アルペンスキーは2回の合計タイムで競う大回転が行われ、女子座位で村岡桃佳(21)=早大=が金メダルを獲得した。今大会自身4個目のメダルで、日本勢初の「金」。1大会4個のメダルは、冬季大会の日本選手最多に並び、日本のアルペン勢としては最多記録を更新した。




クロスカントリースキー男子1.5kmスプリントクラシカル立位で、新田佳浩選手が銀メダルを獲得しました。 新田選手は長野大会から6大会連続出場。バンクーバー大会で2つの金メダルを獲得しているクロカンのレジェンドです。
決勝は6人がいっせいに滑走して競いますが、ストックを2本持てるかなど障害の程度に応じてタイム差をつけてスタートします。




スノーボードの男子スノーボードクロス(下肢障害LL2)で初出場の成田緑夢(ぐりむ 24)(近畿医療専門学校)が銅メダルを獲得した。




アルペンスキー男子滑降の座って滑るクラスで、37歳の森井大輝選手が、今大会男子で初のメダルとなる銀メダルを獲得しました。
アルペンスキー男子滑降の座って滑るクラスは、専用のいすにスキーを装着してコースを滑り降り、障害の程度に応じた係数をかけたタイムで争います。




村岡桃佳選手 アルペンスキー女子スーパー複合で銅メダル
滑降で銀メダル、スーパー大回転で銅メダルに続いて今大会3個目。


2018年平昌冬季パラリンピック 閉幕


第12回冬季パラリンピック平昌(ピョンチャン)大会は18日夜、平昌五輪スタジアムで閉会式があり、10日間にわたった障害者スポーツの祭典に幕を下ろした。冬季史上最多の49カ国・地域から約570選手が参加した韓国初の冬季大会は大きなトラブルもなく終了。
パラリンピック旗は次回2022年大会の開催地・北京に引き継がれた。20年8~9月には東京夏季大会が開かれる。
38選手が出場した日本勢は計10個(金3、銀4、銅3)のメダルを獲得し、前回ソチ大会の6個を上回った。冬季では1998年長野大会の41個、10年バンクーバー大会の11個に続き、3番目に多いメダル数となった。
最終日はアルペンスキー女子の回転があり、座位で村岡桃佳(21)=早大=が銀メダルに輝いた。今大会は出場した全5種目で表彰台に上がり、日本勢で冬季史上最多となる1大会5個のメダルを獲得した。
閉会式では、村岡が開会式に続いて旗手を務め、20年大会を開催する東京都の小池百合子知事も出席した。

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