2017.6.21 : 藤井四段28連勝 30年ぶり歴代最多の連勝記録
史上最年少で将棋のプロ棋士となり、公式戦で一度も負けていない中学3年生の藤井聡太四段が、
21日大阪で行われた対局に勝ち、連勝記録を「28」に伸ばしました。これで、30年ぶりとなる歴代最多の連勝記録に並びました。
藤井聡太四段は、去年10月に史上最年少の14歳2か月でプロ棋士となったあと公式戦で一度も負けることなく勝ち続け、今月17日の対局で連勝記録を歴代2位の「27」まで伸ばしています。藤井四段は21日、大阪の関西将棋会館で王将戦の予選に臨み、午前10時から澤田真吾六段と対局しました。
対局は互いに攻め合う展開になり、終盤、藤井四段の攻めがつながって次第に優勢になり、午後4時47分、99手までで澤田六段が投了しました。これで藤井四段の連勝記録は「28」になり、30年前の昭和62年に神谷広志八段が達成した最多連勝記録に並びました。
対局のあと藤井四段は「先に優勢になられる展開になってしまったが、なんとかしのいで反撃の形になったのはよかった」と対局を振り返りました。また、28連勝という記録については「本当に思ってみなかったことなので、非常に幸運というかツキがあったと思います」と話していました。
藤井四段は今月26日に次の対局に臨み、最多記録の更新に挑むことになります。
藤井四段は、次は今月26日に竜王戦の挑戦者を決めるトーナメントの初戦に臨み、増田康宏四段(19)と対局します。
この対局に勝てば29連勝となり、最多連勝記録を30年ぶりに更新して歴代単独1位となります。
このトーナメントの藤井四段の次の対局は、来月2日に予定され、30連勝をかけて佐々木勇気五段(22)と対局します。