トランプ大統領と安倍首相 ゴルフで懇親
アジア歴訪の最初の訪問国日本を訪れているアメリカのトランプ大統領は、５日正午すぎ、大統領専用のヘリコプターで埼玉県川越市のゴルフ場に到着して安倍総理大臣の出迎えを受け、両首脳は、握手をしたうえで天候などについて短く言葉を交わしました。
両首脳は、昼食を取った後、プロゴルファーの松山英樹選手を交えて、共通の趣味のゴルフをし、懇親を深めました。
アジア歴訪の最初の訪問国、日本を訪れているアメリカのトランプ大統領は、大統領専用のヘリコプター、通称「マリーン・ワン」で正午すぎ、埼玉県川越市のゴルフ場「霞ヶ関カンツリー倶楽部」に到着しました。
ゴルフ場では、警察官が周辺の警戒にあたっているほか、パトカーなどがまわりを巡回していて、厳重な警戒態勢が敷かれています。
安倍総理大臣は、トランプ大統領をクラブハウスの前で出迎え、両首脳は、握手をしたうえで天候などについて短く言葉を交わしました。そして、安倍総理大臣とトランプ大統領は、クラブハウスで「Donald＆Shinzo」などと刺しゅうされたゴルフで着用すると見られる白い帽子に、そろってサインしました。
両首脳は、非公式の昼食会の後、２０２０年の東京オリンピックのゴルフの競技会場にもなっているこのゴルフ場で、プロゴルファーの松山英樹選手を交えてプレーし、懇親を深めました。
両首脳が一緒にゴルフをしたのは、安倍総理大臣がことし２月、アメリカ南部フロリダ州にあるトランプ大統領の別荘を訪れて以来です。
安倍総理大臣としては、６日の首脳会談を前に、共通の趣味であるゴルフをして個人的な信頼関係を一層深め、率直な意見交換につなげたい考えです。
●霞ヶ関カンツリー倶楽部 約９０年の歴史
霞ヶ関カンツリー倶楽部は昭和４年にできた９０年近い歴史のあるゴルフ場です。
これまでに国内最高峰の大会、日本オープンが昭和８年以降４回開かれ、平成１１年には女子ゴルファー日本一を決める日本女子オープンも開かれました。
武蔵野丘陵の中に東と西、２つのコースがあり、このうち東コースの１８ホールが３年後の東京オリンピックでゴルフの競技会場となります。
東京オリンピックをめぐっては霞ヶ関カンツリー倶楽部が女性の正会員を規約で認めていなかったことに対し、ＩＯＣ＝国際オリンピック委員会が競技会場として平等などを掲げたオリンピック憲章にそぐわないとして改善を求め、ことし３月に倶楽部の理事会で規約が女性の正会員を認める内容に変更され、議論が決着しました。